今すぐ始められるスマホアプリの健康管理サービス3選

新型コロナウイルスの感染拡大は、我々に健康の重要性と意識強化をもたらした。半ば強制的に健康管理が強いられる中、それを前向きにとらえ、独自の対策に皆励んでいることがアンケート調査で分かった。中でも、特に20~30代を中心に健康管理サービスへの興味関心が高まっている。ヘルステックと呼ばれるその健康管理サービスを3つ紹介する。

コロナ禍で健康の自己防衛意識が高まり健康関連サービス利用が増加

サントリー食品インターナショナル株式会社が公表した「ウェルビーイング トレンドサーベイ2020」の結果からは、コロナ感染拡大によって求められている新しい生活様式における健康への意識や行動変化についての過去との比較と共に知ることができる。

本調査は、2020年8月に20~70代の男女2,700人(男性1,330人、女性1,370人)に対して行われた。

コロナ禍をきっかけに、64.3%が「健康リスクは誰にでも起こりえると思うようになった」、62.3%が「日頃から、病気にかかりにくい身体づくりが大切だと思うようになった」と回答しており、全世代で健康に対する「自己防衛意識」が高まっていることが分かった。

身体のケアに関して、37.1%が「見た目の改善よりも健康的な体型を維持したい」と回答し、見た目だけでない身体づくりの意向があらわれていた。

また、現在実施している健康行動トップ3は「朝食をいつもきちんととるようにしている」「十分な休養をとる」「サラダなどの野菜から食べるようにする」となった。中でも「朝食摂取」は昨年と比較して大きくスコアが上昇し、2位から1位となっていることから、意識が高まっていることが分かる。

利用している健康関連のアプリや機器、サービスについて、2018年、2019年の調査結果を受け、健康に関するウェブサービスやウェアラブル端末の利用は、20代、30代がけん引する形で増加傾向にあることが分かった。

特に上昇傾向にあるのは、「体重、血圧など健康状態の計測結果を記録してくれるアプリやウェブサービス」や「スマートウォッチなどのウェアラブル端末」、「健康にいいことをすることでポイント還元などのメリットを得られるアプリやウェブサービス」だ。

健康管理意識の高まりを受け、若者の間では身近なスマートフォンやウェブサービスを利用して、手軽にデジタルを駆使して実施したい気持ちが読み取れる。

スマホ・アプリ活用の健康管理サービス3選

特にスマートフォンやアプリなどを活用できる健康管理サービスは、始めやすく管理もしやすいのが魅力だ。3つの注目のサービスを見ていこう。

1.エーザイ・DeSCヘルスケア「Easiit(イージット)」

エーザイとDeSCヘルスケアが共同提供しているブレインパフォーマンスアプリ。「ブレインパフォーマンス」とは、エーザイが提唱している脳の健康度のことだ。このアプリでは、脳の健康を意識して生活習慣を改善し、ベストパフォーマンスを引き出すことを目的に、ユーザーの歩数・食事・睡眠・体重の記録をもとに独自のスコアリングを行う。

利用は無料。歩数・食事・睡眠・体重の記録をもとに、週替りで食事内容や運動(歩数)などに関する個別推奨メニューが提示される。さらにそれらのメニュー実施記録から、ブレインパフォーマンスによい行動や習慣について独自のスコアリングが行われる。ユーザーは、スコアの変化や内訳などを確認し、ブレインパフォーマンスに良い習慣作りが叶う。

食事の記録においては、食事写真をアップロードすると、自動で料理メニューを判定し、カロリーと11栄養素を年齢性別に合わせた基準値とともに表示。

アプリを利用するたびにEasiitマイルが貯まり、貯まったEasiitマイルはギフト券などへの交換ができるメリットもある。

また現在は、ブレインパフォーマンス(脳の健康度)をセルフチェックできるデジタルツール「のうKNOW」とのデータ連携がされており、Easiitアプリユーザーは無料で「のうKNOW」を利用できる。15分ほどで、脳の反応速度、注意力、視覚学習および記憶力を評価する4つのテストを実施し、ブレインパフォーマンスを定量的に測定可能。脳の健康度をチェックする習慣ができそうだ。

2. asics ×ORPHE(オルフェ)「EVORIDE ORPHE(エボライド オルフェ)」

スマートシューズORPHE(オルフェ)シリーズを開発する、株式会社 no new folk studio (ノーニューフォクスタジオ)が、株式会社アシックスと共同開発したスマートシューズ。

履いて走るだけでランニング中の足運びの変化をリアルタイムでフィードバックしてくれる。一人ひとりの走り方の特徴を可視化することで、目標達成をサポートする。

専用シューズのミッドソール(甲被と靴底の間の中間クッション材)の内部にセンサを差し込み、Bluetoothでアプリと接続する。これにより、走行中の距離、ラップタイム、ペース、ストライド、ピッチ、着地エリア・時間、接地の角度、着地衝撃などのデータを取得する。そして取得したデータとアシックススポーツ工学研究所のバイオメカニクスに関する長年の知見を組み合わせ、脚と足元にフォーカスした5項目で走り方を評価したスコアを算出する。

自分だけのコーチのように、その特徴に応じて一人ひとりにパーソナライズされたアドバイスやおすすめのトレーニングメニューを提供。ランニング中にリアルタイムで音声コーチングを受けることもできる。

7月21日(火)から10月18日(日)まで、クラウドファンディングサイト「Makuake」で先行予約販売をしていたが、2020年12月からは、アシックスの一部直営店およびアシックスオンラインストアでの販売を計画しているという。

3.サントリー食品インターナショナル「SUNTORY+(サントリープラス)(法人向け)

企業の「健康経営」の一環として、従業員の健康行動の習慣化をサポートするアプリだ。2020年7年より順次展開を開始している。

このサービスは、「アプリ」「健康飲料」「飲料自販機」の3つからサポートする。

「アプリ」は、リスクチェック判定結果に基づき、「よく噛んで食べる」「電車の中では立つ」などの“超低ハードル”な健康行動タスクが複数提示される。

血糖・血圧・コレステロール・体脂肪対策となる約50種のタスク(課題)の中から、従業員自ら選んだタスクを実行することで、健康行動の習慣化を促す。実行したタスク数は可視化され、ランクアップしていくことで、従業員のモチベーションを継続させる効果が期待できる。

また、職場の自販機で「特茶」や「胡麻麦茶」などの健康飲料と引き換えができるクーポンがサプライズでもらえるという特典付きで、さらに続けたくなる仕組みだ。

「今の生活習慣に回答していくと、未来の健康リスクをチェックできる『未来リスクチェック』という機能では、血圧、コレステロール、血糖、体脂肪のリスクをグラフで提示します。その中で一番数値の高い健康課題に合った健康飲料が抽選などで当たるようになります。例えば、血圧の“未来リスク”が一番高ければ『胡麻麦茶』が提供されるようになります」(サントリー食品インターナショナルの担当者)

年内に50社以上で導入予定という。

導入企業からは、「コロナの影響で在宅勤務が主となり、運動量低下などもあって、健康意識が高くなくても始めやすい、利用は無料という点が参加障壁を下げている」という声や、「リマインダ機能・ゲームのような機能・インセンティブ設計が、健康意識がそれほど高くない社員も継続する後押しとなった」などの声が挙がっているそうだ。

健康管理は、楽しく継続できることがポイントといえそうだ。現在、ライフログはさまざまなもので取得できるようになっているが、どれを利用するかによっても変わってくる。自分好みの健康管理ツールを見つけよう。