新型コロナ、皮膚炎症が長引く患者も 国際調査で確認

新型コロナウイルスによる感染症にかかった人のなかには、湿疹やじんましん、「コロナのつま先(COVID toes)」と呼ばれるしもやけのような症状など、皮膚の炎症が長期にわたって続く人がいることが、米マサチューセッツ病院による国際調査で明らかになった。一部の患者ではウイルスの影響が長期化することがあらためて示唆されたかたちだ。 マサチューセッツ病院の研究チームは、39カ国で新型コロナの症状が長期化している患者計1000人近くのデータを調査した。それによると、皮膚のトラブルが続いた期間は平均では12日間だったものの、最長で5カ月におよんだ人もいた。程度にも差があったが、おおむね軽度だった。 研究結果は、10月29日にオンラインで開催された欧州皮膚科・性病学会議(EADV)で発表された。研究を率いたエスター・フリーマン博士は「皮膚では、体のほかの箇所でも起きているかもしれない炎症がひと目でわかる」と述べ、新型コロナウイルスが引き起こす炎症反応の理解に今回の調査が役立つことに期待を示した。 新型コロナウイルスによる感染症では、大半の患者は数週間で回復するが、一部の患者では症状が長期化することを示す証拠が増えている。現時点では、「長期コロナ」と呼ばれるそうしたケースの患者の規模はよくわかっていない。 新型コロナウイルスによる感染症については、症状が体のあちこちに移動しながら表れる循環的な病気である可能性を示す研究もあり、今回の調査結果はそれを補完するものになっている。また、新型コロナウイルスによる影響が体のいろいろな部位におよぶ可能性があることも確認された。