虫刺され跡が治らない!虫刺されやニキビ跡の治し方について


虫刺され跡が治らないって知りたくはありませんか?

この記事では、虫刺され跡が治らないについて説明しています。

虫刺されやニキビ跡の治し方について解説しています。

この記事の内容は次の通りです。

  • 虫刺され跡・ニキビ跡……炎症後色素沈着とは
  • 虫刺され跡・ニキビ跡の色素沈着
  • 虫刺され跡・ニキビ跡の予防法
  • 虫刺され跡・ニキビ跡の治し方・治療法
  • ニキビ跡や虫刺され跡治療にピーリングやレーザーは効く?
  • 炎症色素沈着についてのまとめ

ニキビ跡や虫刺され跡など、肌に残った黒っぽい色を消したいという相談がよく寄せられます。これは炎症後色素沈着と呼ばれ、皮膚の炎症が長引くことでメラニンがついて黒っぽい色が残ります。跡を残さないための予防法、皮膚科での治療法を解説します。

虫刺され跡・ニキビ跡……炎症後色素沈着とは

虫刺されなどを掻きこわしてしまうとなりやすい炎症後色素沈着。跡を残さない方法はあるのでしょうか?

虫に刺されると赤く腫れてかゆくなりますが、これが長引くと黒っぽい色が跡となり、皮膚に残ることがあります。医学的には「炎症後色素沈着」と呼ぶもので、皮膚が赤くなる炎症が長引くことで、メラニンが沈着してしまう現象です。一度メラニンがついてしまうと皮膚から自然に排出されるのに時間がかかり、数カ月~年単位で黒っぽい色が残ってしまうことになります。

虫刺され跡・ニキビ跡の色素沈着

虫刺されに限らず、皮膚に炎症が起こればメラニンが沈着する可能性があります。ニキビ跡の茶色っぽいシミやヤケド跡、けがの後に残るシミも、同じ炎症後色素沈着の病態です。

いくつか実際の症例写真を挙げてみましょう。

■虫刺症炎症後色素沈着の症例画像

虫刺されが長引いたり、かきこわしたりすることで、メラニンが沈着して黒っぽい色が残った状態


■ニキビ炎症後色素沈着の症例画像

ニキビ跡の茶色っぽいシミ。ニキビの炎症が長引いたことが原因でできる色素沈着


■接触皮膚炎炎症後色素沈着の症例画像

強いかぶれの炎症後に残った茶色のシミ


■熱傷炎症後色素沈着の症例画像

ヤケド跡の茶色のシミ。ヤケドやケガが深いとこのような色素沈着を起こしやすい

虫刺され跡・ニキビ跡の予防法

虫刺され、ニキビ、ヤケド、湿疹などは、いずれの場合も炎症が長引くほど色素沈着しやすくなります。適切な治療をして早めに治すことが、色を残さない秘訣です。

虫刺されや湿疹の場合はかゆみが強いですが、かきこわしてしまうと治りが遅くなりますし、かくことで傷になり、より色が強くなります。まずはかきこわさないよう注意して、炎症を抑えるステロイドの塗り薬を使って早めに治しましょう。

ニキビの場合には赤いポツポツができて治すのが遅くなると、そこに茶色のシミが残ってしまいます。ニキビの場合も皮膚科のクリニックでもらえる薬を適切に使い早めに治すことで、茶色のシミや、盛り上がったり凹んだりするニキビ跡ができるのを予防できます。

ヤケドやすり傷の場合も、細菌が入らないようにして早めに治療することで色が残るリスクを下げることができます。感染して治りが遅くなれば、その分色が残るリスクが増えてしまいます。跡をできるだけ少なくするためには早めに皮膚科を受診して適切に治療してもらうことが肝心です。

虫刺され跡・ニキビ跡の治し方・治療法

色素沈着を起こさないためには原因をできるだけ早く治療し、炎症が起きる期間を短くすることが大切ですが、それでも色が残ってしまうことはあります。その場合には、まず日焼けを避けましょう。顔の場合は日焼け止めを欠かさないようにし、体の場合は衣類で覆って日光の影響を避けましょう。日が当たるとシミの部分はさらに濃くなってしまいます。

炎症後色素沈着は6ヶ月~1年ほどで自然に薄くなっていきますが、数年続くこともあります。ヤケドやケガ、ニキビや虫刺されの跡の色素沈着を早く治したい場合や6ヶ月以上経っても薄くならない場合には皮膚科のクリニックを受診してみましょう。炎症後色素沈着は医療保険で処方できる薬では治療が難しいですので、自費での治療がメインになります。

完全に色を消すのは難しいですが、顔のシミ治療に使われている塗り薬が炎症後色素沈着にも効果があることが多いです。皮膚科のクリニックで保険外治療でよく処方されているハイドロキノンとトレチノインを数ヶ月塗ると、色が薄くなることがあります。私も実際に処方することがよくあり、根気よく何ヶ月か塗ると、ヤケドあとの茶色いシミに効果がみられることが多いです。ハイドロキノンはメラニンが作られるのを抑えるぬり薬、トレチノインはメラニンが外に排出されるのを早める塗り薬です。短期間では効果がないので3~6ヶ月程度、長く塗り薬を続けて下さい。顔に塗ることが多いハイドロキノンとトレチノインですが、腕や脚などほかの部分に塗っても問題ありません。トレチノインは塗り始めの1~2週間は赤くなる、ガサガサするといった刺激性があることが多いので、保湿してからその上に塗るなど注意は必要ですが、塗っている間に次第にその刺激性は和らいでいきます。

その他にも、保険適応外ですがニキビに処方されることのあるアゼライン酸も炎症後色素沈着のシミに数カ月使使うと効果があると報告されています。

ビタミンC、トラネキサム酸といった女性の代表的なシミである肝斑によく使われる内服薬が炎症後色素沈着にも効くという報告があり、塗り薬と一緒に使うことがあります。

ニキビ跡や虫刺され跡治療にピーリングやレーザーは効く?

ニキビや毛穴の治療に使うことのあるピーリングですが、グリコール酸やサリチル酸、乳酸を用いたピーリングが炎症後色素沈着にも有効なことがあります。皮膚表面の代謝をよくして色素沈着の排出を早めることで、炎症後に皮膚表面に沈着したメラニンを除去します。

炎症後色素沈着に対してレーザー治療を行うことも有効なことがあります。レーザーを強く皮膚に当てるとそれ自体で炎症が起きて悪化する場合があるので、レーザートーニングという弱くレーザーを当てる方法を使うことが通常です。弱めにレーザーを当てるので1回での効果は期待できませんが、2~4週ごとに5~10回程度治療を続けると効果が期待できます。経験上もレーザー治療で色素沈着は軽減しますが、レーザーを用いても完全に色を消すことは難しいです。

炎症色素沈着についてのまとめ

数ヶ月で徐々にうすくなっていく炎症後色素沈着ですが、一度できると場合によっては年単位で色が残ってしまうのでやっかいです。虫刺されやニキビ、湿疹の跡に黒い色を残さないようにするにはなるべく早く治すことが一番の対策になります。かきこわさない、皮膚科を早めに受診する、薬を毎日塗る、という習慣を心がけ、皮膚の炎症が長引かないようにしましょう。炎症後色素沈着にそれでもなってしまった場合には、塗り薬、飲み薬、ピーリング、レーザー治療といった方法が有効なことがあるので、皮膚科に相談してみてください。